第九回「壁を触ると白い粉がつきます。これって何?」「外壁にヒビが入っています。どれくらいもつの?」
司会:『今回から、リスナーのみなさんから頂いた疑問質問に答えて頂きます。最初の質問は…「壁を触ると白い粉がつきます。これって何ですか?」と、いうことなんですけれども…』
澤田:『はい、これは〝チョーキング現象〟っていいます』
司会:『チョーキング現象??』
澤田:『〝チョーキング現象〟というのはですね、塗料はもともと粉体、顔料と樹脂、シリコンだったりウレタンだったり、フッ素。樹脂で形成されているんですけど。それが赤外線だったり、熱、雨風によって樹脂が傷んでくると、今までひっついていた粉体と樹脂が離れちゃう。それが表面に、粉上になって出てくる。これはすなわち、樹脂が傷んできたよ。という現象なので塗膜自体が傷んできている、という合図みたいな感じになってますね』
司会:『はい…ということは、「あ!粉がついてる!」と思ったらもう塗り替えした方がいいんですか?』
澤田:『そうですね。まぁそろそろ塗り替えを検討された方がいいのかなっていう目安になります。』
司会:『なるほど。じゃあ例えば自分で今から外に出て外壁、白い粉ふいてないかなーってチェックしようと思われてるリスナーさんもいると思うんですけど、どんな日にチェックするといいんですか?』
澤田:『まぁ乾いていればですね。雨で濡れてるとちょっと分かりづらいので。雨が降ってない、外壁が塗れていない時に触ってみるのがいいと思います。』
司会:『なるほど。塗り替えのサイン、白い粉!ちょっと見てみましょう。もうひとつ、質問きています。「外壁にヒビが入っています。どれくらいもちますか?」という質問なんですが…』
澤田:『ひび割れ…我々クラックと呼ぶんですけど。ヘアークラックとクラックっていう呼び方があるんですけど。ヘアークラックっていうのが髪の毛くらいのひび割れですね。クラックっていうとmmくらい。目でぱっと見て「あ!ひびだ!」ってわかるんですけど。元々はヘアークラックが広がるとクラックに変わる。で、クラックが広がるとどんどんそこから雨水が入っていって、欠損。まぁ、ボロボロになっちゃったりですね。そういう風に傷む順番があるんですけど。一番最初ヘアークラックの前があるんですけど、ピンホールって言います。ほとんど目に見えないような細かい巣穴みたいなやつなんです。それを顕微鏡で見ればわかるんですけど。うちなんかは診断するときに顕微鏡を持って行きますけど…目視はできないんですけど顕微鏡で細かい巣穴があるな、と。それが時間が経ってくると巣穴と巣穴がひっついて、線になって…。それがヘアークラックっていうような状態です。なので、どれくらいもちますか?というと、そのひび割れの度合い具合によるんですけど、ヘアークラックぐらいのタイミングで塗り替えされると、ひびが入る前のような形で建物には非常にいいのかな、と思います。』
司会:『ヘアークラックだったらまだセーフってことですか?』
澤田:『そうですね。』
司会:『このヘアークラックだったら自分でも見て、「あ、ちょっとなんかひび割れてるかも」ってわかります?』
澤田:『よーく見ると分かります』
司会:『よーく見ないと、なんですね(笑)』
澤田:『そうですね。なので先ほどのチョーキングしてたら、もうちょっとよーく見るとヘアクラックがあるんじゃないかな、と』
司会:『あー!なるほど。チョーキングしている場合は、ヘアークラック程度と思えばいいんですか?』
澤田:『チョーキングの始まりの方ですね。もうチョーキングし始めて5年くらい経っていると、恐らくひび割れも普通のクラックもありますし、もうちょっと傷んでるところもあるのかな、と』
司会:『はーっ!!もうよく観察した方がいいですね』
澤田:『そうですね。観察よりは、もうそういった時は我々みたいなプロに相談して頂いて、「ちょっと白い粉が出始めたんですけど、見て頂けますか?」というような問合せを頂ければすぐに無料で駆けつけますので。で、状況をお客さんの方に報告して、情報を提供できる。それが無料診断というような形になっています。』
司会:『うーん、もうちょっとでも気になったら、相談してみた方がいいですね』
澤田:『そうですね』
司会:『なるほど!ありがとうございます!』