ベランダのメンテナンスはなぜ必要?メンテナンス方法と劣化症状を徹底解説!
刈谷市&知立市の外壁塗装専門店なら株式会社エムアールにお任せください!
戸建てにも集合住宅にもある『ベランダ』、または『バルコニー』ですが、どれくらいでメンテナンスが必要なのかご存じですか?
ベランダやバルコニーは外壁と違って普段あまり視界に入れにくい場所(ベランダの床や手摺等)なため、気づかずうちに劣化が進行して、『雨漏り』にまで至ってから問合せをされるお客様が多くいらっしゃいます。
今回はベランダ、バルコニーの構造とメンテナンス方法など、解説させていただきます!
目次
ベランダとバルコニーって何が違う?
一番分かりやすい違いは、ベランダには屋根や庇がついているという点です。雨風や日よけになる箇所があれば、1階でも2階でもベランダという名称になります。
一方バルコニーは2階以上に設置されていて、屋根のない屋外スペースの名称です。
私たちエムアールにご相談・お問合せをいただく際に「ベランダ?」「バルコニー?」とどちらなのか分からないような話し方をされる方が多いですが、正直どちらでご説明いただいても全く問題はありません。
ベランダの各部位の名称
ベランダの各部位名を覚えておくと、もし外壁塗装のお見積りをとった際でもどこの部分の工事を指しているのか理解しやすくなります。
どの箇所も劣化すると雨漏りに直結する恐れがある箇所です。
ベランダ防水の寿命について
ベランダ防水の寿命の目安としては、新築時から10年~15年程度です。
また、ベランダ防水にも施工法がいくつかありますので、簡単にご紹介させていただきます。
■FRP防水(耐久年数:約10~15年)
FRPとは「ガラス繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)」の略称です。皆様が最もよく耳にするのはFRP浴槽ではないでしょうか。
樹脂に硬化剤を加えて混ぜ、そこにガラス繊維などの補強材を組み合わせます。繋ぎ目のない仕上がりで、塗膜の効果が早いため、短時間で施工できます。
FRP防水は非常に軽くて丈夫耐水性にも優れています。
ただし、紫外線に弱いというデメリットがあり防水層を保護しているトップコートのメンテナンスが定期的に必要になります。一般的な戸建てでよく使用されている防水工法です。
■ウレタン防水(耐久年数:約10~13年)
ウレタン防水の主な工法は「密着工法」と「通気緩衝工法」の二つです。
密着工法は プライマー(下地)⇒ウレタン樹脂1層目⇒ウレタン樹脂2層目⇒トップコート の順で施工されます。下地の上にメッシュの補強布をいれることもあります。ウレタン樹脂が一定の厚さになるよう塗り重ね、防水層を形成します。
通気緩衝工法は プライマー(下地)⇒ウレタン樹脂1層目⇒ウレタン樹脂2層目⇒トップコート と同様の順で施工されますが、密着工法では下地が水分を含んでいると水蒸気によって防水層の膨れが起きる事があります。通気緩衝シートはその膨れを防止する役割を担っています。
そのため、費用が安く施工が早いのは密着工法ですが、耐久年数が高いのは通気緩衝工法になります。ウレタン樹脂を塗布するため、凹凸がある場所など複雑な形状でも施工でき、費用を抑える事ができます。ただし、FRP防水と同様にトップコートのメンテナンスは必要です。
■シート防水(耐久年数:約12~15年)
シート防水は「塩化ビニールシート」と「ゴムシート」防水の二種類があり、大きな違いはシートの厚みです。塩ビシートの方が厚みがあり、紫外線や熱に強く柔軟で曲げやすい素材です。ゴムシートは伸縮性が高く湿度による変化が少ないため、環境の影響を受けにくいという特徴があります。
どちらも耐久性に優れているため、長持ちしますし費用も安価です。膨れ等の不具合のリスクも少ない工法ですが、塗膜防水と違い、平面であることが重要です。凹凸があるとシートの繋ぎ目に隙間ができてしまい、水が浸透してしまう恐れがあります。
一般的に屋上などの平面の広い面積などに施工されている事が多いです。
ベランダから雨漏を起こす原因
①シーリングの劣化
始めに『シーリング』とは何か、簡単に説明します。
多くの戸建てはサイディング外壁という外壁材を使用していますが、お家を建てるときの外壁は1枚ずつのボードになっており、それを何枚も貼り付けて1つの大きな壁をつくります。
ボードとボードの繋ぎ目には隙間ができますので、その隙間から雨水が浸入しないよう『シーリング材』というものが施工されています。
シーリング材は弾力性のある素材ですが、紫外線や雨風の影響により劣化が進行すると『硬化』して、ひび割れや欠損などを引き起こします。劣化している状態のシーリング材は防水機能を失い、雨を侵入させてしまうのです。
ベランダの壁も他の壁と同様にシーリングが施工されており、壁と防水層の隙間も同様のものが施工されているため、劣化が進行すれば他の壁と同じように雨水を吸収し、雨漏りや下地の木材が腐食してしまう等の原因に繋がります。
また、シーリング材は手摺りの部分である『笠木』にも施工されており、ここもシーリングが劣化すると下地の防水紙(ルーフィング)に負荷がかかって雨水が染みこみ、更にその下地に雨水が染みこむ…という現象が起きてしまいます。
下地が腐食してしまったり、壁が水分を含んで膨張してしまった際には塗装だけのメンテナンスでは改善できません。外壁材の張替えや、下地交換などの工事が追加で必要となり、高額な補修工事を行わなければいけなくなります。
②防水層の劣化
ベランダの構造は、下地⇒防水層⇒トップコートの順になっています。
トップコートは防水層を紫外線から守るために塗布されているものですが、年数が経てば塗膜は薄くなり、ひび割れや塗膜がめくれる等の症状があらわれます。
更にそれを放置し続けていると、その下にある防水層が紫外線などを受け、劣化して雨漏りなどを引き起こすのです。
定期的にメンテナンスを行っていればトップコートの塗り替えのみのメンテナンスで耐久性を維持する事が可能ですが、防水層まで劣化が進行してしまっている場合は、いったん既設の防水層を撤去し、新たに防水層を作り直す必要があります。
当然防水層まで劣化している場合の工事がより高額な費用となりますし、防水層まで劣化が進行している場合は既に雨漏りが発生している事がありますので、雨漏りした箇所も修理する必要があります。
「10年経ったけどまだ綺麗そうだし、大丈夫だろう!」という考えは手遅れになってしまう事がありますので、外壁と同じく新築時から8~10年程度で一度建物診断してもらう事をオススメします。
よくあるベランダの劣化事例
ベランダの劣化は、進行するとどの箇所でも雨漏りに直結する恐れがあります。少しでも不安がある方は下記のような劣化症状が出ていないか、ご自宅のベランダをチェックしてみてください。
①トップコートの劣化
代表的な劣化症状として、ひび割れや塗膜のメクレ等があります。
②防水層の劣化
トップコートの劣化が進行し、紫外線の影響が防水層まで届いてしまっている状態です。
③笠木のジョイント部の劣化
手摺りの部分の板金です。角のジョイント部にシーリングが施工されていますが、紫外線や雨風の影響により、弾力性を失われてそこから雨水が浸入してしまいます。
④腰壁の劣化
通常の外壁と同じ造りなので、外壁材の繋ぎ目部分にシーリング材が施工されています。このシーリングも劣化が進行すると硬化し、ひび割れや欠損を起こし、雨水が浸入してしまいます。
④排水口の詰まり
ベランダやバルコニーの排水が詰まったりすると、雨水が処理できずに床面全体に水が溜まりやすくなります。また、ゴミ等だけでなく排水口自体の劣化も雨漏りの原因になります。
雨漏り調査の仕方
ベランダは耐久性を維持するために、定期的なメンテナンスが必要だというお話をさせていただきました。
しかしベランダやバルコニーで雨漏りが起きてしまった場合の原因は他にもあり、簡単に判断できるものではありません。
そこでまずは専門業者に相談する事が重要なのです。
目視で原因が確認できない雨漏りの場合は、風や雨の強さ・向きなどの条件が揃わないと雨漏りが起こらないという事もあります。
そういった場合は1度補修をしただけで解決する事は難しく、怪しい箇所を順番に補修していきながら消去法で原因を探っていく必要があります。
また、原因を特定するにあたって散水実験、赤外線カメラでの調査を行う事もあります。
この調査を行う場合大抵の業者は有料となってしまいますが、。原因が分からないまま全面工事などを行って高額な費用が発生するようりははるかに安い金額です。
必要な場合は足場を設置して散水実験を行いますが、有料になる場合は必ず事前にお客様にご相談いたしますので、ご安心ください。
調査後に原因が判明した場合は修理を行った後、再度散水実験を行って雨漏りが再発しないかどうかの確認も行います。
雨漏りを放っておくとどうなる?
雨漏りが起きても補修工事を行わず放っておくと、壁や天井などが塗れて腐食や劣化が進行してしまいます。水を吸収すれば湿気も増えるので、コケやカビ等が発生する原因にも繋がりますので、健康被害まで引き起こす事があります。
重度になると建材にまで水が浸透し、腐食して建物自体が損傷する恐れ、また排水や機器類に損傷を与えて火災になる事があります。
つまり放っておいた時間が長いほど、建物により多くの影響を与え、修理を行う頃には高額な費用の工事が必要になると言えます。
雨漏りが起き始め、またはお家のどこかに劣化症状などがある場合は、早めに専門家に相談する事をオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ベランダ・バルコニーには定期的なメンテナンスが必要です。
新築時から10年程度たっている場合は、一度建物診断を行い、軽微な劣化の状態でリフォームを行う事が、一番費用を抑える事が可能です。
また、防水層などを再形成しなければならない工事が必要な場合は、保証を出してくれる業者にお願いするようにしましょう。
外壁塗装やベランダ防水工事などの悪徳業者は未だ絶える事がありません。
保証内容もしっかり確認し、定期点検などのアフターサービスが充実した業者を選ぶことによって、失敗&後悔のない工事を行う事ができます。
症状がひとくなる前に、まずはお気軽にご相談ください。
刈谷市・知立市の外壁塗装専門店 株式会社エムアールでは、お客様が安心して大切なマイホームをリフォームできるよう、取り組んでおります。
お見積りの際は、なぜこの工事が必要なのか。お家がどういう状況なのか。という点を含めてご納得いくまでご説明させていただきます。そして工事が終わったらご縁がなくなるのではなく、工事が終わってからアフターサービスの定期点検等で改めてお付き合いをさせていただいております。
定期点検を行う事で弊社の施工法に間違いがないか、お客様のお家に施工不備がないか等のチェックを行う事も可能ですし、建物に何か異常がないかの確認もする事もできます。
工事前は安心してお任せいだだけるよう、また工事後は安心してお家でお過ごしいただけるよう、末永くお付き合いさせていただきたいと考えております。
失敗&後悔しない工事を行うために、お客様にお力添えをさせてください。
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