【2023年版】外壁塗装 10年は早い?塗装に最適な時期と家を長持ちさせる方法を解説!
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新築から10年ほど経つと、ちらほら外壁塗装の訪問販売が来たり、ポストにチラシなどが入ってくることで初めて『外壁塗装』について関心を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そもそも外壁塗装はなぜ必要で、どうして10年のサイクルの話がでているのか、ご存じですか?
なかには「10年経つけど、まだ全然綺麗だし高い費用をかけて外壁塗装をする必要はないと思うけど…」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
今回は外壁塗装の必要性や最適な時期など、大切なお家を長持ちさせる方法を徹底解説させていただきます!
目次
なぜ塗装をする必要があるの?
外壁塗装の工事は決して安いお買い物ではありません。パッと見でお家が綺麗で特に気になるところがなければ、しばらくリフォームする必要がないと判断される方も当然いらっしゃると思います。
最初に、「そもそもなぜ塗装が必要なのか」という点についてからお話していきます。
「塗装」というと、多くの方が見た目を綺麗にする(美観性を保つ)と認識していらっしゃる方がみえるかと思いますが、実は本来の目的は美観性の維持ではなく、大切なお家を守る(建物を保護)するという目的にあたります。
建物は本来、塗料である塗膜(塗料が固まったもの、塗料の膜)によって防水機能が働き、耐久性を維持しています。
しかしそれが毎日紫外線や雨風などの自然環境により、徐々に塗膜が弱っていきます。防水機能は低下していき、次第に外壁に雨水が染みこむようになってしまいます。
その結果雨漏りが発生したり、建物の下地材として使用されている木材に水が浸透して腐食し、シロアリの発生等の要因に繋がってしまうのです。
シロアリや雨漏りが酷くなれば、建物自体が危険な状態になってしまいますし、長く住むために建てたお家も、予想より早く手放さなければいけなくなる結果となってしまいます。
お家を守るためにも、外壁は万全な状態にしておく事が重要です。そのために塗装が必要と言えます。
外壁塗装を行うサイクルは10年?
外壁の塗装やメンテナンスサイクルが必要な時期は、新築時から10年程度といわれていますが、これは先ほどお話した外壁の塗膜の劣化や、外壁材同士をつなぎ合わせるために施工されているシーリングの寿命に関係しています。
<シーリングとは:お家は外壁ボードの内側に透湿防水シートが施工されていますが、いくつもの外壁ボードの繋ぎ合わせているので、繋ぎ目の部分はどうしても隙間が空いてしまいます。そこを埋めている役割を果たしているのが、シーリングです。>
シーリングは通常、伸縮性や弾力があり、建物の衝撃を吸収したり外壁に雨水が入らないよう防ぐ働きをしています。劣化が進行すれば伸縮性は失われ、やがてひび割れしてボロボロと剥離してきてしまいます。
シーリングが欠損すれば、そこから雨は浸入して外壁は雨水を吸収し、時間をかけて反りや変形、ひび割れ等を引き起こしてしまい、お家の劣化は加速化してしまうのです。
また塗料により耐久性が10年よりも早く劣化する製品もありますので、10年は大丈夫。というわけでもありません。
新築時に使用した材料等によって前後しますし、お家の建てられている周囲環境(交通量が多い道路に面している場所、海山の近く等)によっても劣化の進行度は変わりますので、一般的には7~10年前後で建物を一度チェックするのがベストです。
シーリングの劣化症状の参考記事はこちら↓↓
<外壁シーリング(コーキング)がひび割れる原因は?外壁塗装や補修、打ち直し費用を解説!>
【外壁の劣化サイン】
・壁に触れると白い粉が指につく(チョーキング現象)
・水をはじかなくなる(雨が降った後、外壁の色が変色している)
・外壁が雨水を吸収し、コケやカビが発生している
・外壁が雨水を吸収し、ひび割れや反りが見受けられる
上記の症状が出始める頃が、およそ新築時から10年前後といわれている理由から、外壁塗装のサイクルは10年という認識が生まれました。
また、ハウスメーカーさんや外壁塗装業者でも、塗装の保証年数を10年といする事が多いため、外壁塗装のサイクルが10年だといわれているのも理由の一つです。
外壁塗装(メンテナンス)を行うベストなタイミングは?
外壁塗装=費用が高い というイメージをお持ちの方は、どうしても室内に影響がなければ工事を先延ばしにしてしまう事もあるかと思います。
しかし、建物は必ずメンテナンスが必要で、定期的に行うことでお家を長持ちする事が可能になります。逆に言えば、費用がかかるからと先延ばしする分劣化は進行していき、いざ外壁塗装を行う時に修繕工事や素材そのものを交換しなければならないような大規模工事になってしまい、余計に費用がかかってしまいます。
塗装だけのメンテナンスで問題なければ、一般的に90~150万円程度で1回の工事が終わります。
また、先ほどの劣化サインに加え、日中に訪問販売業者が訪れるようになったら『外壁塗装の時期』と考えていただいても問題ないかと思います。外観からパッと見て経年劣化が確認できるという事ですから、一度じっくり時間をかけて建物調査を行うべきかと思います。
外壁塗装に最適な季節はある?
弊社にお問合せいただくお客様からも、塗装に最適なシーズンはありますか?とご質問をいただきますが、特に季節で左右されるものではありません。
それぞれメリットとデメリットがありますので、ご自身の良いタイミングを選んでいただく方が最適かと思います。
【春】
メリット:気温、湿度ともに安定している。
デメリット:受験シーズンや新生活に影響が出る可能性がある。春雨前線により雨の日が多い可能性があるため、工事が長引く事もある。
【梅雨】
メリット:業者の予約が取りやすく、金額が安価になる可能性がある。
デメリット:梅雨前線による長期的な雨による影響で工事が長引く可能性もある。
【夏】
メリット:気温が高いので塗料の乾きが早く、塗料の伸びも良いので作業を早く進める事ができる。
デメリット:養生をするため、窓を開ける事ができない。急な雷雨等の天候が不安定の場合は塗装作業は中止するため、工期が長引く事もある。
【秋】
メリット:気温、湿度ともに安定している。
デメリット:秋雨前線や台風による雨などで、工事が長引く事もある。
【冬】
メリット:降雪地域以外は湿度が低くなる。
デメリット:凍結や降雪の場合は作業中止のため、工事が長引く事もある。日照時間が短いので、他の季節と比べて作業可能な時間が短い。
季節が違っていても雨が降る可能性はありますし、湿度や気温も常に一定ではありません。
雨が続いて作業ができない場合も、しっかりとした業者に依頼すれば工期が長引きすぎないよう、雨除けを作って作業をしてくれる業者もあります。
工期については塗装にベストなタイミングではなく、お施主様にとってベストなタイミングを選ぶ事がオススメです。
また、業者によってはチラシ配布を行っていたりイベント価格が開催されている時期がありますので、定期的にチェックすると通常よりも安く工事ができる事があると思います。
1回塗装した後の塗装サイクルも10年?
外壁塗装=10年のサイクル という認識の方もいらっしゃるかもしれませんが、10年のサイクルというのはあくまで新築時から最初の1回目の塗装時期のことです。
1回塗装を行えば、その時に使用した塗料によって耐久年数が変わります。
高耐久塗料を選んだ場合は、塗料の金額が上がりますので1回に支払う費用は高くなりますが、何年もの間は工事を行う必要がありませんので、ランニングコストで見れば安く仕上がります。
どの塗料で塗装するのかは、今後その家にどれくらい住み続けるのか。予算がいくら使えるのかという点で決めていただくのが一番良いと思えます。
塗料 | 耐久年数 | 金額/相場(万円) |
シリコン塗料 | 8~12年 | 70~110 |
ラジカル塗料 | 12~15年 | 80~120 |
フッソ塗料 | 15~20年 | 100~150 |
無機塗料 | 20~25年 | 120~180 |
※塗装価格は外壁面積、外壁材や建物の状況等に応じて金額が異なりますので目安としてご参考にしてください。
まとめ
冒頭で外壁塗装の必要性について、お話させていただきました。
外壁塗装は美観性を保つだけでなく、お家を自然環境から守るため、また建物の耐久性を維持するために必要な工事です。
特に新築時から10年前後で、一度点検や建物診断を行う事をオススメします。もし気づかぬうちに劣化が進行してしまっていると、外壁材だけではなく下地材まで影響を及ぼす可能性もありますので、早めに対処した方が費用も抑えられます。
また、外壁塗装が10年のサイクルの理由もご紹介させていただきました。
10年程度でシーリングの寿命が先に来てしまう事。シーリングが劣化すると雨水を内部に侵入させてしまうという危険がありますので、雨漏りや外壁のひび割れ等に繋がる前に早めにチェックしましょう。
合わせて外壁の代表的な劣化症状をご説明させていただきました。
どれか一つでも該当するものがあれば、塗装工事が必要なサインになります。外壁塗装の業者選びを行う事をオススメします。
そして塗装に最適な季節について、ご紹介いたしました。
塗装工事にとって最適な季節は特になく、どの季節にもメリットデメリットはあります。
季節よりも大切なのは、優良な業者選びとお施主様の最適なタイミングです。
工期は工事を依頼する業者と相談して決める事がベストです。
最後に、塗装をする際の塗料の種類を少しご紹介させていただきました。
使用する塗料で次回の塗装タイミングも変わりますし、ランニングコストも変わります。予算や塗装回数に応じて決めていきましょう。
外壁塗装工事は決してお安いお買い物ではございません。まずどうして行う必要があるのかという点をご理解いただいたうえで、その高い工事をどの業者に依頼したらいいのかをお考えください。
悪徳業者を選んでしまうと、手抜き工事を行ったり、施工後に不備が発生してまた工事をしなければいけなくなったという事例も耳にします。
本来なら10年以上塗装工事にお金をかける心配がなかったはずなのに、業者選びに失敗してまた工事をするとなってしまったら、本来の予算を大幅に超えてしまいますので、何も良い事がありません。
大切なお家ですので、安心して任せられる業者&アフターサービスや保証制度がしっかりしている業者選びをしてください。
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