豊明市にお住いのお客様から現地調査のご依頼をいただきました。

公開日:2022/04/09
最終更新日:2023/06/21

先日、外壁塗装専門店　株式会社エムアールに折込チラシよりお見積りのご依頼を頂き、豊明市のS様邸に現場調査に行ってまいりました。

お客様のご希望の塗装箇所は、外壁と屋根です。築年数はおよそ３０年で、２回目の塗装をご検討されていらっしゃいます。

【外壁】

豊明市S様のお家はトヨタホームのお家で２０年ほど前にハウスメーカーで塗装を行い、今回が２回目の塗り替えを検討中です。前回塗装時から間隔が開いたため外壁の塗膜はチョーキングが発生していました。また一部に塗膜の剥がれが見受けられます。また、外壁材の繋ぎ目の目地のシーリングに切れが見受けられます。

現在発生し散るチョーキングは塗膜の役割である防水性能が低下しているサインです。雨水が外壁材に染み込むことで反りなどの変形を引き起こす可能性があります。ひび割れの原因となりますので塗装による保護が必要です。また塗膜の剥がれも雨水が染み込みやすくなりますので塗装による保護が必要です。

切れが見受けられるシーリングも施工が必要です。シーリングは止水だけでなく、クッションの役割も果たします。現状の劣化したシーリングではクッションの役割を果たしませんので既存シーリングを撤去して新たに充填する打ち替えをおすすめします。

【屋根】

豊明市S様邸の屋根はカラーベストが施工されています。カラーベストは軽量で人気の高い屋根材ですが、塗装などの定期的なメンテナンスが必要な屋根材です。現状では苔の付着が多く見受けられます。苔は良好な状態の屋根材には繫殖しにくく、劣化して雨水が染み込んだ屋根材に繫殖しやすくなります。

塗装による保護は必須です。現状の苔はしっかりと除去する必要があります。苔が残ったまま塗装すると塗料の密着が悪く、剝がれやすい塗膜になってしまいます。丁寧な高圧洗浄による除去が必要です。

また、屋根材の一部に見えている白い箇所は素地です。素地が見えている箇所は塗料の吸い込みが激しく、通常の３回塗装（下塗り１回中塗り１回上塗り１回）では収まらず、劣化しやすい塗膜になってしまう可能性が高いです。吸い込みが収まるまで下塗り（シーラー）を塗布してからの塗装する事で健常な塗膜を作ることができます。最低でも４回塗装（下塗り２回中塗り１回上塗り１回）の塗布をおすすめします。

【付帯部】

豊明市S様邸の鼻隠しや玄関ポーチ、勝手口庇、雨樋などの付帯部にも劣化症状であるチョーキングが発生しています。

塗膜が劣化することで紫外線によるダメージが蓄積し、破損しやすくなったり、反りなどの変形を引き起こす可能性があります。塗装による保護が必要な状態です。

【鉄部】

豊明市S様の雨戸など鉄部にもチョーキングが発生しています。

鉄部のチョーキングは錆の前兆です。現在錆が発生している部材はありませんが、錆発生前に塗装による保護をおすすめします。

【防水】

ベランダ床には塩ビシート防水が施工されています。塩ビシート防水は３０年程の期待耐久年数の防水工法です。現状で防水層に浮きや切れなどの症状は見受けられませんが予防のためにも防水層の形成をおすすめします。

防水工法は様々な工法が考えられますが、私どもがお勧めするのはウレタン塗膜防水の施工です。ウレタン塗膜防水は既存防水の上から新たに防水層を形成する工法で、既存防水層を撤去する必要がないため、コストダウンすることができる上に、既存防水層を撤去する際などに起こりうる傷なども避けることができます。液状の防水材を塗布するので現状の塗膜にしっかりと密着させることができます。

【総評】

前回の塗り替えから２０年近く経過し、様々な箇所で劣化症状が見受けられました。幸いなことに部材が交換が必要な部材などはありませんでしたが、劣化が進行している箇所もありますので一般的な塗装よりも手厚く塗装する必要があります。

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