現地調査
1月28日、外壁塗装専門店 株式会社エムアールにお見積りのご依頼を頂き、 知立市S様邸へ現場調査に行ってまいりました。
お客様のご希望の塗装箇所は、外壁と屋根です。築年数はおよそ25年で、2回目の塗装をご検討されていらっしゃいます。外壁はサイディング、屋根はモニエル瓦です。
【外壁】
チョーキング現象が見受けられます。チョーキング現象とは塗料に含まれる樹脂成分と顔料が、劣化により分離して顔料が元の粉に戻って表面に現れる現象です。
外壁表面の撥水効果が薄れているため、陽の当たらない面は乾燥せず湿気をおび藻が繁殖しています。ボードに雨水が浸透し、収縮を繰り返し弱いところにひび割れがおきてきています。
【屋根】
瓦の小口に凸凹がみられたりザラザラしていれることが特徴のモニエル瓦が施工されております。前回の塗装時にヒラリー層をしっかりと除去していないため、塗膜剝離が激しくおきています。このような状態で塗装してもすぐに塗膜剥離がおきてしまいます。塗膜剥離がおきてから数年たっているようで、瓦の素地も劣化が激しくなっています。このままでは下塗り塗料の吸い込みが止まらず、下塗り膜が形成できない可能性が高いため、いくら高い塗料を塗布しても密着が悪く数年で塗膜剥離がおきてしまうでしょう。
【破風・鼻隠し】
前回の塗装は10年ほど前ということでしたが、あまりにも塗膜剝離が激しいです。下塗りを行ってていない可能性があります。
【雨樋】
チョーキング現象及び色あせが見受けられます。雨樋は塩化ビニール製で劣化が進むと弾力性が失われ、少しの衝撃で破損する恐れがあります。又、掴み金具の塗膜剝離がおきていますので、雨水が直接金具の素地にあたり錆が発生する可能性が高いです。
【シーリング】
外壁目地・サッシ廻りともにシーリングが切れている個所が多くあります。雨水が侵入して躯体に悪影響を及ぼす可能性があります。又、サッシ廻りにおいては雨漏りにも繋がりますので早急な対応が必要です。
<総評>
外壁・屋根ともに劣化症状が見受けられますので塗り替えが必要です。特に屋根は塗膜剥離が激しくヒラリー層も残っているようなので、十分な洗浄と下地処理をしないと数年で現状と同じ状況になってしまいます。ただし、塗装を行うには下塗りの吸い込みが止まり、膜を形成できることが最低条件となります。
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