モニエル瓦のメンテナンス方法
今回は前回のカラーベストに引き続き屋根材の一種であるモニエル瓦について書かせていただきます。
モニエル瓦とはヨーロッパ発祥のセメント瓦の一種です。セメントと砂利を混ぜ合わせて作る乾式コンクリート瓦の事で、日本モニエル株式会社が製造・販売し、多くシェアしたことで一般的な名称として広まりました。現在は生産中止となっており販売はされていませんが、ハウスメーカーで多く採用されたことで現在も多くの家に残っています。
モニエル瓦は防音性、遮熱性、耐火性に優れ、製造過程で意匠性の高い形状が多くあるのが特徴です。難点は重量です。厚みがあり、上記のように優れた点はありますが、耐震性が低いです。
モニエル瓦は他のセメント瓦とは切り口の断面で判断します。切り口がツルツルなものがセメント瓦で、ギザギザになっているのがモニエル瓦です。
モニエル瓦は他の屋根材同様に紫外線などによってチョーキングが起こります。塗膜が劣化したことにより雨水が染み込みます。主性分がセメントですのでカルシウムが流れ出てしまい強度が下がってしまいます。強度が弱くなることでひび割れや欠けが起こります。また、苔やカビが生えやすい材質でもあります。苔やカビが雨水を蓄え、よりカルシウムが流れやすくなるといった悪循環に陥ります。
※モニエル瓦のメンテナンス
モニエル瓦も塗装でメンテナンス出来ますが、他の屋根材と同じような塗装では密着不足による剥がれが起きることがあります。
モニエル瓦はセメント層の上にヒラリー層(色を付ける役割の層)があり、経年劣化でヒラリー層が粉状になっています。このヒラリー層を充分に除去できずに塗装を行うと粉状のヒラリー層が塗料の密着を邪魔して剥がれやすい塗膜になってしまいます。
ヒラリー層の除去は高圧洗浄で行いますが、一般的な高圧洗浄では除去しきれないので圧力を上げて至近距離で高圧水洗することが必要です。
また、通常屋根塗装で使われる下塗り材では密着しません。モニエル瓦専用の強密着の下塗り材を使用するか、シーラーレス(下塗り不要)の専用塗料での塗装が必要となります。
ご自身の家の屋根がどういった材質なのか、どのような塗料でどのように施工していくべきなのか、判断が難しいものだと思います。モニエル瓦のような特殊な施工方法や特殊な塗料を使用しなければいけない屋根材も知識がなければ誤った工法で施工してしまうかもしれません。正しい知識と実績がある業者選びが一番大切です。
屋根のメンテナンスにご不安、またはお悩みの方はぜひ刈谷市 知立市 外壁リフォーム 外壁塗装 株式会社エムアールへお気軽にご連絡下さい。
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