外壁のひび割れ補修について、費用相場や自分でDIYする方法など解説!
刈谷市&知立市の外壁塗装専門店なら株式会社エムアールにお任せください!
- 外壁のひび割れって早く直したほうがいいの?
- ひび割れの補修費用の相場を知りたい
- DIYのやり方を教えて!
外壁のひび割れを直したいけど、費用の相場や方法がわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか?外壁のひび割れは、頻繁に起こることではないので、どんな対処をしていいかわからないですよね。「小さなひび割れなら放置しても大丈夫でしょ」と、考える方もいらっしゃると思います。しかし、劣化が進むとひび割れは大きくなり、建物内部に雨水が浸入しやすくなります。放置しておくと雨漏りにも繋がるため、早めの補修が必要です。
そこで今回は、外壁のひび割れ補修を検討されている方にむけて、費用の相場やDIYのやり方などについて解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
外壁ひび割れの原因
外壁のひび割れと言っても、原因は様々あります。外壁のひび割れ原因は、大きく分けると以下の3つになります。
- 外壁塗装(塗膜)の経年劣化・施工不良
- 外壁材の劣化
- 地震などの揺れや振動
それぞれの原因について、わかりやすく解説していきます。
外壁塗装の経年劣化
外壁は紫外線や雨風の影響を受けやすく、塗装が劣化するとひび割れが起きてしまいます。
外壁塗装の一般的な耐用年数は塗料の種類にもよりますが約約10〜15年です。塗装から10年以上経過して発生したひび割れは、経年劣化の可能性が高いです。
外壁塗装の劣化はひび割れだけでなく、以下のような症状もあります。
- 色褪せ
- チョーキング現象(壁に触ると粉がつく現象)
- 塗膜の剥がれ
- コケやカビの繁殖
外壁塗装は見た目を良くするだけでなく、外壁を守る役割もあります。色褪せや塗装の剥がれを見つけたら、塗り替えが必要です。
外壁塗装の施工不良
外壁塗装を行ってから数年でひび割れが発生したら、塗装業者の施工不良が考えられます。施工不良び原因は、主に以下の2つです。
- 外壁塗装の乾燥不足
- 外壁と塗料の相性が悪い
外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの順番で行い、中塗りと上塗りの間で塗料を乾燥させないと、ひび割れが発生することがあります。また、外壁と塗料には相性があり、特徴を理解せず塗装を行うと施工不良に繋がります。ひび割れ補修を依頼する時には、施工実績が豊富な業者か確認するようにしましょう。
地震などの揺れや振動
地震による揺れが加わることで、外壁材に負荷がかかります。大きな地震であれば、ひび割れの発生に繋がります。
地震以外に、自動車や電車が通ったときの振動も原因の1つです。自動車や電車が頻繁に通る場所にある住宅は、ひび割れの起きるリスクが高いと言えます。
外壁ひび割れの種類
ひび割れは「クラック」と呼ばれ、原因や発生した場所によって様々な種類があります。軽度なひび割れだけでなく、すぐに補修が必要なひび割れもあるため、劣化状況にあわせた対応が必要です。ここからは、外壁に発生するひび割れを5種類にわけて解説していきます。
ヘアークラック
ヘアークラックは幅が0.3mm以下のひび割れで、髪の毛のような細いひび割れのこと。塗膜の経年劣化や施工不良で発生する場合があります。
軽度なひび割れのため、塗装の際に下塗り材で埋めることができます。内部への影響はほぼありませんが、放置すると被害拡大に繋がるため、塗装時期の目安といえます。
乾燥クラック
乾燥クラックは幅がせまく、近よって見ないと分からないほどのひび割れです。
外壁材の乾燥によって、水分が蒸発することで発生し主にモルタルやコンクリートなどの外壁材で多く見られます。
乾燥と収縮を繰り返すことでひび割れが起きてしまいますが、完全に乾燥すれば広がることはありません。
構造クラック
構造クラックは、外壁の内部まで進行している幅が0.3mm以上のひび割れです。主に、地震などの揺れが原因で発生します。
ひび割れの幅が広く、雨水などの通り道になりやすいため、放置していると雨漏りの発生に繋がります。構造クラックを見つけたら、すぐに補修を行いましょう。
開口クラック
窓や扉などの開口部周辺に発生するひび割れで、端部分から斜めに伸びているのが特徴。建物の揺れやゆがみによって、上下左右に揺れると端から亀裂が生まれます。
開口部は雨水の浸入経路となりやすく、雨漏り予防のための補修が必要です。
縁切りクラック
縁切りクラックは、新しい塗膜と古い塗膜の間に起きるひび割れで、時間の経過による乾燥の差が起きると発生します。
主に、「悪天候による塗装の中断」や「部分的な塗装のやり直し」が原因になります。
外壁のひび割れを放置すると被害が拡大する
外壁のひび割れを見つけたら、放置をせず早めに対処する必要があります。なぜなら、ひび割れは放置すると、住宅の劣化がより進んでしまうからです。
劣化が進むと被害の拡大に繋がり、より多くの補修費用がかかる場合もあります。被害が拡大すると、以下の2つのリスクを引き起こす原因になります。
- 外壁から雨漏りが発生する
- シロアリ被害やカビ・コケが繁殖する
外壁のひび割れは放置せずに、被害が拡大する前に補修を行いましょう。
外壁からの雨漏りが発生する
雨漏りは屋根だけでなく、外壁から発生することがあります。大きなひび割れになると、住宅の内部に雨水が浸入しやすくなり、雨漏りに繋がります。
雨漏りが長期化すると、柱などの木材が腐食し、住宅の耐久性を下げてしまいます。最悪の場合、床や天井が抜けてしまうことも考えられます。
住宅の寿命を縮めてしまうことに繋がるため、雨漏りが起きないよう早めのひび割れ補修が必要です。
シロアリ被害やカビ・コケが繁殖する
腐食した箇所は湿気を多く含んでいるため、シロアリやカビなどが繁殖しやすい環境です。
シロアリは、柱などの木材を食べてしまうため、住宅の耐久性が下がってしまいます。腐食とあわせると被害はさらに拡大します。カビやコケの繁殖は、住宅の見た目が悪くなるだけでなく、カビによる健康への被害も考えられます。
外壁のひび割れ補修が必要な状態
外壁にひび割れが起きていても、補修が必要なのかわからない方も多いのではないでしょうか?結論からお話しすると、ひび割れ補修の目安は「ひび割れの幅」で決めることができます。
ここからは、ひび割れの幅ごとで行うべき対応方法について解説していきます。
0.3mm以下のひび割れは経過観察
0.3mm以下のひび割れは、目視でも確認が難しいほどの小さなひび割れです。緊急性は低く、今すぐ補修が必要ではありません。
しかし、ひび割れの放置は劣化の拡大に繋がります。ひび割れが進行していないか、定期的な確認を行っていきましょう。
0.3mm以上のひび割れは点検が必要
0.3mm以上のひび割れはDIYでの補修も難しいため、専門業者へ点検の依頼をしましょう。
ひび割れの状況によっては、早急な補修が必要になることも考えられます。
1mm以上のひび割れは補修が必要
1mm以上のひび割れは、雨水の浸入経路となりやすい状態です。下地などの建物内部に雨水が浸入すると、雨漏りや住宅の腐食に繋がります。
すでに雨水が浸入している場合もあるため、ひび割れの補修とあわせて、建物内部の点検も行いましょう。
外壁のひび割れ補修を自分でDIYする方法
外壁のひび割れが0.3mm以下であれば、早急な補修は必要ありません。しかし、放置していると、ひび割れの拡大に繋がります。
0.3mm以下のひび割れなら、DIYでの補修が可能です。ご自身で補修すれば、費用を抑えることができます。DIYの方法は、以下の2種類があります。
- シーリング材の刷り込み
- セメント粉の塗布(とふ)
それぞれわかりやすく解説していきますね。
シーリング材の刷り込み
シーリング材(コーキング材)は多くの種類があり、ご自宅の外壁にあわせて選ばないといけません。なぜなら、外壁ごとに使えるシーリング材が変わってくるからです。
DIYでよく使われるシーリング材は、以下の3種類あります。
- アクリル系
- ウレタン系
- シリコン系
ホームセンターで購入できるので、ご自宅の外壁材や場所にあわせて選んでいきましょう。
アクリル系のシーリング材
アクリル系のシーリング材は湿気の多い場所に使うことができますが、耐久性は高くないため、あくまで応急処置として使います。
アクリル系のシーリング材が使える場所は、以下のとおりになります。
- ALCパネルの目地
- モルタル外壁のひび割れ
- サッシと窓のすき間
ウレタン系のシーリング材
ウレタン系は耐久性の高いシーリング材です。しかし、紫外線に弱く汚れやすいため、シーリングを行った箇所の塗装が必要になります。
ウレタン系のシーリング材が使える場所は、以下のとおりになります。
- コンクリート
- ALCパネルの目地
- 石材スレート
- 木材
- 金属
シリコン系のシーリング材
シリコン系のシーリング材は、汚れにくく高い耐久性があります。アクリル系やウレタン系と比べて、多くの場所に使うことができます。
シリコン系のシーリング材が使える場所は、以下のとおりになります。
- 窯業系サイディングの目地
- アルミサッシのまわり
- 木質パネルの目地
- ALCの目地
- 金属サイディングの目地
- 大理石やモルタル・コンクリート
万能に思えるシリコン系のシーリング材ですが、塗料を弾いてしまう性質があります。塗装がうまく行えないため、補修した箇所が目立ってしまいます。
今後、外壁塗装を考えている方は、上から塗装が可能な変成シリコン系のシーリング材を使うようにしましょう。
シーリング材の刷り込み手順
シーリング材の刷り込みを行う際は、晴れた日に行ってください。シーリング材が早く乾き、作業もスムーズにできますよ。
道具が準備できたら、以下の手順で刷り込みをしていきます。
- ひび割れとその周辺を洗浄・清掃する
- マスキングテープを貼る
- ハケを使って下地材を塗る
- シーリング材を刷り込む
- ヘラで表面を整える
刷り込みに使う道具は「シーリング材」「マスキングテープ」「下地材」「ヘラ」「ハケ」の5つ。どれも、ホームセンターで購入できます。道具を揃えたら、晴れた日に補修を行いましょう。
ひび割れとその周辺を洗浄・清掃する
外壁のひび割れ周囲を洗浄しないと、シーリング材がうまく接着しません。汚れやホコリが原因で、時間がたつとシーリング材が剥がれてしまいます。
ホースから出す水などを使って、汚れを落とすことは可能です。洗浄後は、乾燥してから次の工程に移ります。
マスキングテープを貼る
ひび割れ以外の場所が汚れないように、マスキングテープをひび割れのまわりに貼っていきます。
ハケを使って下地材を塗る
プライマーと呼ばれる下地材を塗ると、シーリング材がつきやすくなります。プライマーは、ハケを使って塗っていきます。
完全に乾燥したら、シーリング材の刷り込みを行いましょう。
シーリング材を刷り込む
シーリング材を刷り込むときは、奥に刷り込むように行ってください。表面に塗るような形で行うと、ひび割れの奥にシーリング材が入りません。
ヘラで表面を整える
シーリング材を刷り込んだら、ヘラで表面を平らになるように整えていきます。平らにすることで、雨水が入りにくくなります。
セメント粉の塗布
セメント粉は、チョーク式とスプレー式の2種類があります。どちらもホームセンターで購入することができます。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、わかりやすく解説していきます。
チョーク式のセメント粉
チョーク式は棒状に固められたセメント粉で、ひび割れにあわせてチョークを刷り込んでいきます。
少ない量のセメント粉で補修を行えますが、強く押し込まないと奥に刷り込まれないため、時間と手間がかかってしまいます。
スプレー式のセメント粉
スプレー式は、セメント粉を均等に吹きかけることができるため、チョーク式に比べて補修を簡単に行えます。
しかし、スプレーで行うため、セメント粉がまわりに飛び散ってしまうこともあります。セメント粉で汚れないようにする工夫が必要です。
外壁ひび割れの補修方法
外壁のひび割れはDIYで補修することもできますが、被害が広範囲に及んでいたり、ひび割れが高い場所にある場合は、専門業者へ依頼しましょう。
外壁のひび割れを補修は、ひび割れの幅にあわせた対応が必要です。補修で使われる方法は、主に以下の3種類になります。
- シール充填工法
- Uカットシーリング工法
- 外壁塗装
軽度なひび割れの場合は、部分的な補修で対応が可能です。しかし、被害が広がっている場合は、大掛かりな工事が必要なため、多くの費用が必要になります。
ここからは、それぞれの方法についてわかりやすく解説していきます。
シール充填工法
シール充填工法は、0.3mm以下の小さなひび割れに対して行う方法です。ひび割れが起きている箇所が少ないときにも使われます。
シーリング材などを使って、ひび割れが起きている場所を埋めていきます。
シール充填工法のメリット
小さなひび割れ補修に使われる方法のため、費用を安く抑えることができます。
シール充填工法のデメリット
0.3mm以上の大きなひび割れは、シール充填工法で対応することができません。重度なひび割れの場合は、Uカットシーリング工法で補修する必要があります。
Uカットシーリング工法
Uカットシーリング工法は、ひび割れの幅が0.3mm以上の場合に使われる方法です。ひび割れ箇所を電動カッターで切っていき、幅や深さを確保してシーリングを加えていきます。
Uカットシーリング工法のメリット
幅や深さを広げることで、シーリング材の接着する面積を広げることができます。シーリング材が建物にあわせて動いてくれるため、ひび割れの再発予防にも繋がります。
Uカットシーリング工法のデメリット
電動カッターでひび割れ箇所を切っていくため、補修後の跡が目立ってしまいます。補修跡を目立たないようにするには、外壁塗装が必要です。
外壁塗装
ひび割れの範囲が広く、補修の跡が目立つ場合には外壁塗装を行います。0.3mm以下のひび割れは外壁塗装での対応が可能です。
外壁塗装のメリット
外壁塗装はひび割れの補修以外にも、色褪せなどの劣化症状の改善に繋がります。住宅のイメージも一新できるため、新築のような見た目を取り戻すことも可能です。
外壁塗装のデメリット
外壁全体に塗装を行うため、ひび割れ補修の中で多くの費用が必要です。また、塗装に使われる塗料によって、耐用年数は大きく変わってきます。
大きな住宅になれば、塗装面積が多くなるため、工事の長期化に繋がります。
外壁ひび割れ補修の費用相場
外壁ひび割れの補修方法は3種類あり、方法ごとの費用相場は以下のとおりです。
- シール充填工法:1mあたり約500~1,000円
- Uカットシーリング工法:1mあたり1,500~2,000円
- 外壁塗装:約40万~200万円
部分的な補修は、1か所あたり1〜10万円ほどで行えます。外壁塗装のような住宅全体の補修は、費用も高額で工事期間も長くなります。
シール充填工法の費用相場
0.3mm以下のひび割れは、シール充填工法で対応が可能です。1mあたりの費用相場は、500〜1,000円程度。ひび割れ補修の中では、最も費用のかからない方法になります。
Uカットシーリング工法の費用相場
Uカットシーリング工法は、シーリング材の接着する面積を広げるために、電動カッターを使用します。工事に必要な手順が増えてくるため、1mあたりの費用相場は約1,500〜2,000円になります。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装の費用相場は、住宅の大きさや塗料のグレードによって大きく変わってきます。費用の中には、足場代や人件費も含まれています。
坪数ごとに分けた費用相場は以下のとおりです。
住宅の広さ(坪数) | 費用相場 |
20坪 | 約40~90万円 |
30坪 | 約60~100万円 |
40坪 | 約80~150万円 |
50坪 | 約100~160万円 |
60坪 | 約120~200万円 |
外壁ひび割れ補修でおすすめ塗料の選び方
外壁塗装に使われる塗料は様々あり、塗料ごとに特徴や費用・耐用年数は変わってきます。そのため、予算や目的にあわせて、塗装に使う塗料を選ばないといけません。
ここからは、外壁塗装でよく使われる5種類の塗料について、特徴や選び方を解説していきます。
アクリル塗料
- 費用相場:約1,000~1,800円(1㎡あたり)
- 耐用年数:約3~8年
アクリル樹脂が主成分で、照明器具や看板などに使われています。外壁塗装に使われる塗料の中では価格は安いとうメリットはありますが、耐用年数は3〜8年ほどと短めです。現在は外壁塗装で使用されることはほとんどありません。
ウレタン塗料
- 費用相場:約1,500~2,500円(1㎡あたり)
- 耐用年数:約5~10年
ウレタン塗料は塗膜が柔らかいため、乾燥後のひび割れが起きにくく、塗装後は光沢のある仕上がりになります。しかし、紫外線や雨風・住宅の環境に影響されやすく、色褪せしやすい塗料でもあります。耐用年数は10年ほどで、10年以内に退去が決まっている場合や費用をできるだけ抑えたいときに、ウレタン塗料を選ぶ場合があります。
シリコン塗料
- 費用相場:約2,000~3,500円(1㎡あたり)
- 耐用年数:約10~15年
シリコン塗料は耐久性が高く、汚れがつきにくい特徴を持っています。熱にも強く、塗装後はツヤのある仕上がりになります。乾燥後は塗料が硬くなりやすく、ひび割れが起きやすいですが、耐用年数は15年ほどと長め。費用もウレタン塗料に比べて大きな差はありません。耐用年数や費用で比較すると、コストパフォーマンスに優れている塗料と言えます。
フッ素塗料
- 費用相場:約3,000~5,000円(1㎡あたり)
- 耐用年数:約15~20年
フッ素塗料は紫外線や雨に強く、高い耐久性を持っています。耐用年数は15〜20年ほどと長く、何度も塗り直しをしたくない方におすすめです。他の塗料に比べ価格は高めです。フッ素塗料で塗装を行うには、まとまった費用が必要になります。
無機塗料
- 費用相場:約4,500~5,500円
- 耐用年数:約20~25年
無機塗料は紫外線に強く、カビやコケなどの汚れが付きにくい特徴を持っています。価格は高めですが、耐用年数は長く頻繁な塗り直しが必要ありません。しかし、無機塗料は硬い性質を持っているため、ひび割れしやすいという特徴があります。また、新しく塗装をしてもはがれやすく、再塗装を行うのが難しいです。
外壁ひび割れ補修を依頼するときの注意点
外壁のひび割れ補修を依頼する際に注意すべきことは、以下の4つになります。
- リフォーム瑕疵保険に加入している会社か確認する
- 建築業許可を持っている会社か確認する
- ひび割れ補修後のアフターフォローや保証を確認する
- 相見積もりで相場を把握する
リフォーム瑕疵保険に加入している会社か確認する
リフォーム瑕疵(かし)保険は、リフォームの検査と補償が一緒になっている保険のことです。
保険には、一定の審査をクリアした会社しか保険に加入することができません。そのため、補修を依頼するときの判断材料にもなります。
リフォーム瑕疵保険に加入している会社からは、以下のような補償を受けることができます。
- 第三者の建築士が検査を行ってくれる
- 欠陥が見つかったら、無償で補修をしてくれる
- 依頼した会社が倒産しても、保険金を受け取れる
ひび割れ補修を依頼する時には、リフォーム瑕疵保険に加入しているか確認をしてみましょう。
保険の加入状況は、下記のサイトから調べることができます。
【一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会】かし保険を利用する登録事業者等の検索
建築業許可を持っている会社か確認する
建築業許可は、500万円以上の工事を行う時に必要な許可票です。許可票の取得には、国土交通省や自治体の認可が必要になります。
ひび割れ補修で、500万円以上かかることはほとんどありません。しかし、建築業許可の取得には、厳しい基準を満たす必要があります。
許可票は5年ごとに更新を行うため、依頼を検討している際には確認をしてみてください。
ひび割れ補修後のアフターフォローや保証を確認する
ひび割れ補修を依頼する際には、アフターフォローや保証を行ってくれる会社なのか確認をしておきましょう。外壁塗装やリフォームでは、アフターサポートが一番のポイントになってきます。安全な状態を維持するためには、定期的なメンテナンスと点検が必要です。施工不良などの不具合が起きた時に対応してくれると、安心して生活することができますよ。
相見積もりで相場を把握する
相見積もりを行うことで、ひび割れ補修の相場を知ることができます。依頼する会社によって、補修の費用は大きく変わってきます。
3社ほどと見積もりを取れば、相場の把握に繋がります。しかし、補修費用が安すぎる場合は注意が必要です。
「塗装の回数を減らしている」「下地処理を行っていない」などの行うべき工程を省いている可能性があります。
価格で決めずに、信頼できる会社なのか見極めたうえで契約をしましょう。
外壁のひび割れで火災保険が使える条件
外壁のひび割れは原因によって、火災保険を使える場合があります。火災保険を使える条件は、主に以下の3つになります。
- 自然災害による破損
- 破損から3年以内に申請している
- 補修費用が火災保険の免責金額を超えている
自然災害による外壁のひび割れ
火災保険は火災以外にも、自然災害でひび割れが発生したときに、補償を受けることができます。
火災保険の対象となる自然災害は、主に以下の5つになります。
- 落雷
- 水災(大雨や洪水)
- 風災(台風などの暴風)
- ひょう災(ひょうによる破損)
- 雪災(なだれ・豪雪)
地震によってひび割れが発生した場合は、火災保険の対象外になります。地震の被害は、地震保険でないと補償を受けることができません。
外壁のひび割れが起きてから3年以内に申請をしている
火災保険の申請や請求期限は、被害が起きてから3年以内になります。3年以上たっていると、災害で起きた被害なのかわからなくなってしまうため、申請を行うことができません。
保険金を受け取るためにも、台風や豪雨などの災害が起きたら、すぐに申請をしましょう。
すでに補修を行った箇所でも、自然災害による被害と証明できれば、保険金を受け取れます。申請時には、以下の書類が必要になります。
- 補修前後の写真
- 補修時の見積書
- 罹災証明書
外壁ひび割れの補修費用が火災保険の免責金額を超えている
火災保険の契約時は、自己負担金である「免責金額」が設定されています。免責金額を超える補修でないと、保険金を受け取ることはできません。
契約している火災保険によって、免責金額は変わってきます。火災保険を利用する場合は、契約内容を確認しておきましょう。
外壁ひび割れ補修の事例
ここからは、外壁ひび割れ補修の事例を紹介していきます。
【知立市】高耐久シリコン塗料のひび割れ・外壁塗装工事
https://www.mr-produce.jp/construction/60083/
before | after |
- 工事期間:約4週間
- 工事費用:120~150万円
- 施工概要:足場工事、外壁塗装、屋根塗装、シーリング工事、外壁補修工事、ベランダ防水工事
こちらの住宅は、外壁のひび割れとチョーキング現象が発生していました。チョーキング現象とは、塗料が紫外線などによって、顔料が粉状になる症状のことです。外壁目地やサッシ周りのシーリング材の劣化も進んでいるため、新しいシーリング材への交換が必要な状況でした。
高圧洗浄機で汚れを落とし、大きなひび割れは塗装前に補修をしていきます。ひび割れ補修後は、シーリングの施工と外壁塗装を行いました。
外壁は塗装面積が広く、塗料の匂いがお家の中まで充満することがあります。塗装には、匂いの少ない水性塗料を使用しています。塗装前より、外観全体が綺麗になっていることがわかります。
【知立市】ハイブリッド無機塗料のひび割れ・外壁塗装工事
https://www.mr-produce.jp/construction/59145/
before | after |
- 工事費用:210~240万円
- 施工概要:足場工事、外壁塗装、屋根塗装、シーリング打ち替え工事、ベランダ防水工事
劣化症状の代表であるチョーキング現象は発生していませんが、細かいひび割れは起きていました。ひび割れは、湿潤と乾燥を繰り返すことで、反りなどの変形によって発生します。
小さなひび割れは、塗装でカバーすることが可能です。塗装で補うことができないひび割れは、パテ材を使って補修を行います。明るい水色で仕上げたこともあり、住宅のイメージが一新されています。
【知立市】ハイブリッド無機塗料でひび割れ・外壁塗装工事
https://www.mr-produce.jp/construction/58817/
before | after |
- 工事期間:約3週間
- 工事費用:180~210万円
- 施工概要:足場工事、外壁塗装、屋根塗装、シーリング打ち替え工事、ベランダ防水工事、外壁補修工事
こちらの住宅は、外壁にコケが付着していました。コケは劣化した外壁に繁殖しやすく、劣化症状の1つです。ひび割れが起きている箇所の外壁材は朽ち始めているため、パテ材で成形する必要があります。
高圧洗浄機で外壁の汚れやコケなどを洗い流し、外壁の塗装には「目地残し工法」を用いて施工しました。目地残し工法とは、目地部分に色が入らないよう、短毛ローラーなどで凸部分のみ塗装する方法です。
塗装前と比べ、ひび割れが起きていたと思えないほどの綺麗な仕上がりになりました。
【高浜市】ハイブリッド無機塗料のひび割れ・外壁塗装工事
https://www.mr-produce.jp/construction/58230/
before | after |
- 工事期間:約5週間
- 工事費用:150~180万円
- 施工概要:足場工事、外壁塗装、シーリング打ち替え工事、ベランダ防水工事
外壁にはひび割れだけでなく、チョーキングの発生やコケが付着している状態でした。また、建物のすき間を埋めるためのシーリングの劣化も進んでいます。高圧洗浄で汚れなどを洗い流し、ひび割れの補修や外壁塗装・シーリングの施工を行いました。
外壁塗装では、施工主様の体調と職人の健康も考慮した上で、塗装には匂いの少ない水性塗料を使用しました。シーリング施工には、既存のシーリングを撤去する「打ち換え工法」で対応。工事前に比べると綺麗な外観を取り戻し、新築のような仕上がりになっています。
【高浜市】ハイブリッド無機塗料のひび割れ・外壁塗装工事
https://www.mr-produce.jp/construction/58225/
before | after |
- 工事期間:約3週間
- 工事費用:150~180万円
- 施工概要:足場工事、外壁塗装、シーリング打ち替え工事、ベランダ防水工事
こちらの住宅は、ひび割れやチョーキング現象・コケが付着している状態で、外壁の劣化が進行しています。チョーキングやコケは塗り替えの目安であり、劣化を防ぐために外壁塗装を行いました。
高圧洗浄機で長年の汚れやコケを洗い流し、外壁の下塗りを1回・上塗りを2回行いました。ひび割れは小さいため、下塗り材の塗布で修復可能でした。塗装によって、見違えるように綺麗になっています。
【刈谷市】高耐久シリコンのひび割れ・外壁塗装工事
https://www.mr-produce.jp/construction/57245/
before | after |
- 工事期間:約3週間
- 工事費用:120~150万円
- 施工概要:足場工事、外壁塗装、シーリング打ち替え工事、外壁補修工事、玄関上防水工事
外壁に大きなひび割れがあり、チョーキング・コケの付着など劣化も進んでいます。今回は、劣化の進行を防ぐための外壁塗り替えと、Uカットシーリング工法でのひび割れ補修を行いました。
再塗装によって外観全体が見違えるように綺麗になり、ひび割れがあったとは思えないほどの仕上がりになっています。
まとめ
今回は、外壁ひび割れ補修の方法や費用相場・DIYのやり方について解説していきました。内容を簡単にまとめると、以下のとおりになります。
- 0.3mm以下のひび割れなら、DIYでの対応が可能。
- DIYは「シーリングの刷り込み」と「セメント材の塗布」の2種類。
- ひび割れの範囲が広く大きい場合は、専門業者へ補修を依頼する。
- 部分的な補修は、1か所約1〜10万円。
- 外壁塗装の相場は約40〜200万円。住宅の大きさや塗料によって費用は異なる。
- 相見積もりを3社ほど行うと、相場の把握に繋がる。
- ひび割れの原因が自然災害なら火災保険が使える。
軽度ならひび割れを放置していると、大きなひび割れに発展することがあります。雨水などが浸入し、住宅の寿命を縮めてしまうことに繋がります。
外壁のひび割れを見つけたら、本記事を参考にしながらどんな状態なのか確認してみましょう。ひび割れで悩むお客様のお役に立てたら嬉しいです。
エムアールは、愛知県刈谷市・知立市を中心に2,500件以上の施工実績があります。住宅の無料診断や無料相談も受付中ですので、お電話やウェブからお気軽にお問い合わせください。
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